シュリ君は、暗い顔でうつむくと
「そっか、ごめん」
謝りながら、ソファに座り込んだ。
「私も……
期待に応えれなくて
ごめんなさい……」
ユキちゃんになりきれなくて
ごめんなさい。
そんな思いで、謝罪時の言葉を口にする。
並んでソファに座り
3分ほどの沈黙が続いたあと
いきなりシュリ君が
ソファから立ち上がった。
ソファの後ろに回り
何かを大事そうに抱きかかえ
また戻ってくる。
表紙に
『ドロ甘な声が痛すぎて』ってタイトルが
書いてあるけど……
このマンガが、ドロ痛??
シュリ君は私の隣に座ると
マンガの表紙を、丁寧に撫で始めた。



