シュリ王子は連れ帰りたい




でも、ダメだよ。

恋なんかしちゃ。



柊真君に捨てられたでしょ?


もうあんな辛い思いは

したくないんでしょ?




私はシュリ君から離れると

ソファに腰を下ろした。



「私ね、一生
 恋愛をする気はないんだ」



「なんで?」



「彼氏の浮気現場を見ちゃったの。
 結婚しようって言ってくれた人なんだよ。

 他に大好きな人ができたから
 私がゾンビに食べられればいいって
 願ってたみたいで……」



「酷い男。
 あくどい本性を見破れたなら
 良かったじゃん」



「そうだね、別れられてよかった。

 元カレと結婚しても
 幸せにはなれなかったと思うし。
 でも……」



「でも?」



「もう誰かを好きなるのは
 やめることにしたの。

 人間なんて
 一人だけを永遠に愛し続けるのは
 無理でしょ?」