シュリ王子は連れ帰りたい




「シュリ君、ごめんね」



私はシュリ君の手から、虹色の銃を奪った。



道路に寝転がるゾンビを踏みつけながら

シュリ君から逃げるように走り出す。



でも……



泥棒なんて悪いことをすると

やっぱりバチが当たるんだね。



ゾンビの足にひっかかり

私は道路に、倒れこんでしまった。




「痛っ……」



右足の広い範囲にできた

たくさんの擦り傷。


血がにじみ出て、赤く染まっている。




シュリ君は、ゆっくりと

私に近づいてきた。



今にもブチギレそうな鬼の形相で

私が落とした銃を、拾っている。



怖い!

逃げなきゃ!

()られちゃう!


でも無理だよ。


足をひねっちゃったもん。

けっこう激しく、グキって。


これじゃ、まともに歩けそうにない。