シュリ王子は連れ帰りたい




「シュリ君、誤解しないで。

 私たちは、シュリ君の星の人たちに
 危害を加えるつもりじゃないんだよ」



「俺は、人間と対話しに来たんじゃない」



「私たちはただ
 ゾンビとの共存が命がけで……
 宇宙に逃げたいだけで……」


「俺たちだって、命がけなんだよ。

 俺の星には、地球と変わらないくらい
 多くの人が暮らしている。

 違う星の人たちと一緒に暮らしたら
 どうなると思う?

 絶対に言い争いがおこるでしょ?

 俺たちの常識は、地球では非常識。

 地球人の中で
 俺たちの常識を許せない奴らが
 きっと出てくる。

 自分が信じる正義を
 振りかざしたもの同士がぶつかったら
 いきつく先は戦争だよ。

 数えきれない数の死者が出るだろうね。

 そして最後は、弱い方が滅びてしまう。

 星の住民たちの幸せを、俺は守りきる。

 地球人全員を敵に回しても。

 大好きな推しを殺めることになっても。

 絶対にね」