シュリ王子は連れ帰りたい



もしかして……



「ゾンビを眠らせてくれたのは
 あなたなんですか?」



「やっと? 気づくの遅すぎ。
 そうだよ。この銃でね」



美しすぎるドヤ顔で

ニカっと微笑まれたけれど……


八重歯キランのキュートボーイより

こっちの方に目が行っちゃうよ。



なんですかその

アイドルのステージ小物みたいな

虹色にキラめくピストルは?




「キミ、名前は?」


中谷(なかたに)……理亜(りあ)です……」


「俺はシュリ。
 理亜は人間だよね?」


「私がゾンビに見えますか?」


もしかして……

肌が緑色になってる?


いつの間にか私、ゾンビにかまれてた?



「アタフタしすぎ。落ち着いて。
 大丈夫だよ。
 理亜の体は、腐ってないから」



良かったぁ~

あの醜すぎる死人の、仲間入りをしなくて。



……って

私のことはどうでもいいよ。