シュリ王子は連れ帰りたい



ピクリとも笑わず

気にいらないって顔で

不愛想に私を睨んでくる理由が

わからないんですけど。



逃げたい!


でも、私のすぐ後ろは塀だし。

真横には、ゾンビたちが寝そべっているし。



ととと…とりあえず……

お礼を言わなくちゃ!



「あの……
 ありがとう…ございました……」


「あのさ、俺が何をしたか
 わかってお礼を言ってるの?」


「えっと……それは……」


全く分かりません。



『俺に、ありがとうとかないわけ?』とか

『つい人間を助けちゃったじゃん』って聞こえたから

とりあえず謝っただけで……



目の前の男の子は、不機嫌がお。


「ほんと、助けなきゃよかった~」と

ほっぺを膨らましている。