シュリ王子は連れ帰りたい



「もう逃げるところなんて
 宇宙しかないよ!」


私は大声で叫んだ。



宇宙開発、遅れすぎ!


世界中の人間まるごと

宇宙移住化計画を、考えてるんでしょ?



全世界の技術を結集させたら

すぐにでも、宇宙に住めるんじゃないの?


こんなタラタラ文句も、大声で叫びたかった。



でも、政府批判をしてる場合じゃない。



私は今、ピンチなの。

一匹のゾンビに追われてるの。



……って。

ひゃぁぁぁぁぁ!!



走りながら後ろをチラっと見たけれど

恐怖で全身の毛が逆立っちゃった。



いつの間に……

こんな大量のゾンビに

追われていたの? 私は!!




ざっと数えても30匹は

私を追いかけてきてるよ。