シュリ王子は連れ帰りたい



「なな…なんで理亜が……
 ここに……?」


「柊真君のこと
 驚かせたかったんだよ。

 サプライズお祝いして
 喜んで欲しかったんだよ。

 それなのに……」



ベッドの上には

布団を胸まで引っ張り上げ

肌を隠している

綺麗な女性がいるし……



柊真君なんて

慌ててパンツを履いたでしょ?


後ろにくるはずの絵柄が、前に来ちゃってるし。



柊真君から漂う、お酒の匂い。



ここまで強烈な匂いを

放っているということは

浴びるように、お酒を飲んだんだと思う。



廊下に出た柊真君は

寝室のドアをバタリと占めると

焦り顔で、私の両肩に手を置いた。