もうちょっとで、シュリ君の唇に触れる。



あとちょっと。



あと数ミリ……



触れるか触れない……




それくらいまで、近づいたのに



「理亜ゴメン。
 やっぱり無理」



シュリ君の手が

私の両肩に触れたと思ったら

ベッドにバタリ。


シュリ君に、押し倒されてしまった。




「やっぱり、俺からキスをさせて」


「……」



「大好きな子の唇は
 自分で奪いたいからね」