シュリ王子は連れ帰りたい




「理亜、大丈夫?」



シュリ君が心配そうに

私の顔を覗き込んでいる。


とりあえず謝らなきゃ。



「シュリ君、ごめんね。
 元カレが酷いこと言って」



「理亜が俺に謝る必要は
 全くないでしょ?」



「でも……」



「もう理亜との縁は
 完全に切れてる相手なんだから。

 理亜は俺だけの宝物。
 そうでしょ?」



チェリー色の瞳が見えなくなるくらい

思いっきり微笑んでくれた、シュリ君。



彼の優しさに溺れたくて

甘えたくなった私は


「ありがとう……」


自分の額を、シュリ君の胸に押しあてた。