女子の悲鳴に似た呼びかけに振り返ると、ボールが心優の頭めがけて飛んできていた。 っ…心優…!! 「ちょっ、廿楽どこ行くんだよ?!」 誰かに呼び止められた気がしたけど、そんなの気にしていられない。 人生で1番早く走ったんじゃないかと思うくらい、猛ダッシュで心優の元に駆け寄る。 「っぅ…痛っ…」 女子たちが心優の周りに集まる中、間を抜けて心優に近づいた。 「心優、保健室行くよ」 「え、廿楽く…」 その場で心優を抱き上げると、何人かの悲鳴も聞こえた。