「俺、心優ちゃんが好きそうな店調べてきたんだ。お腹すいたでしょ?廿楽くんが言う通り、お昼にしようよ」 「…はい。ありがとうございます」 お礼を言うと、明楽先輩は優しく笑う。 「今日は心優ちゃんに楽しんでもらいたいからね」 「っ…」 どこまでも私のことを考えてくれる明楽先輩のことを、まっすぐ見れなかった。