屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。


まさか廿楽くんが先に了承してくれるとは思わなかったから、すごく嬉しい。



今にも飛び跳ねたい気分だ。



「俺も全然大丈夫。廿楽くんと乗ればいいんだよね?」



「あ、はい…!ありがとうございます!」



明楽先輩も良いって言ってくれたし、これで思う存分写真が撮れる…!!



そうしてメリーゴーランドに移り、私は最前列のベストポジションを確保した。



廿楽くんが馬に乗った瞬間、私の心臓はハートの弓矢で撃ち抜かれました。



か……か…カッコよすぎるんだけど!!!?



廿楽くんの周りだけエフェクトがかかったようにキラキラ輝いて見える。



まさにその姿は白馬の王子様そのもの。



明楽先輩ももちろんカッコイイけど、廿楽くんはその何百万倍も似合いすぎている。



始まるまで何やら話している様子だったけど、すぐに回り始めた。



それからはもう、ただただ至福の時間でしかなかった。