「っ、物好きすぎます…」
「そんなことないよ。この世の誰よりも、可愛くて素直で明るくて…こんなに愛しいと思う子は、この先一生現れないって誓える」
明楽先輩の気持ち、痛いくらい伝わってきて…どう反応すればいいかわからない。
「…ぁ、えっと…今日はこれ返しに来たんです!その、本当にありがとうございました」
だんだんと人が増えてきて、私たちの会話も聞こえてしまうかも…と不安になった私は、思い切り話を逸らした。
「あー…別に良かったのに」
それに気づいていない…ようには見えないけど、とりあえず本題に入れてほっとする。
「心優ちゃんが持っててくれたら、お揃いになったのになぁ…残念」
「な、なおさらダメです…!」
うぅ…やりにくい…。