ダボダボのパーカーから見える太ももと、白くて細い足。
俺と同じシャンプーの匂いが心優ちゃんからしてきて、どうにかなりそうだった。
しかも心優ちゃんの方から俺に近づいてくるなんて、無防備にもほどがある。
我慢の限界。
俺の理性なんていうものは、あっけなく散った。
心優ちゃんを押し倒しているときの俺は、ただ目の前にいる好きな女の子を自分のものにしたいという思いを持っているだけの、一人の男に過ぎない。
どれだけ怖い思いをさせただろう。
急に押し倒されて「本気だ」とか言われても、カッコよくもなんともない。
自分のことしか考えてないような、欲にまみれた最低最悪な行いだ。
その日はどうやって謝ろうか一日中考えて、眠ることさえ出来なかった。



