屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。


(可哀想に…)



そんな思いがあったのは否定できない。



きっとうちのクラスに勝つことはできないはず。



仲間が勝つところを見ると同時に、相手チームが負けるところも見ないといけない。



当たり前のことでも、俺はあまりいい気がしなかった。



試合が始まってすぐにうちのクラスの女バス部長がシュートを決めて、わあっと歓声が上がる。



呆気にとられている2年生と、ハイタッチしている3年生。



それからの試合では、ほとんどの2年生がやる気を失っていた。



そりゃそうだよね。



勝ち目のない相手に本気になったところで…って、誰もが思うだろう。



でも……ただ1人、諦めていない子がいた。



必死にボールを取りに行き、小さな体で負けじと対抗しようとする姿は目が離せなくて。