「心優、平気?」
「うーん……」
「…ちょっと。聞いてるの?」
若菜に話しかけれても、とうとう答える気力すら無くなっていた。
「待ってて、今先生呼んでくる」
身を翻した若菜が教室を出ようとしたから、慌てて立ち上がったのがいけなかった。
「えっ…ま、待って若菜──」
ぐらり、教室が揺れる。
…っ、違う。
これは、教室が揺れてるんじゃない。
私が、傾いてるんだ。
バタンっと大きな音がして、体に痛みが走る。
「っ心優…!?」
視界いっぱいに広がるのは、クリーム色の床。
「心優…!!」
若菜の悲鳴が聞こえた後、廿楽くんの声も聞こえた気がしたけど。
私の意識はそこで途絶えた。
***
「……ここ、は……?」
真っ白な天井。



