「じゃあ行こ。今日は涼しい方だから屋上ね」



「う、うん…」



突き刺さる視線が痛い痛い。



主に女子からの目が怖くて顔を上げられない私は、俯きながら廊下を歩く。



若菜には前もって話してあるから大丈夫だと思うけど…。



「心優、なんでそんな猫背なの」



「うぅっ…だって…」



首をこてんとした廿楽くんの可愛い仕草も、チラッとしか見れないくらいに怖くてたまらない。



廿楽くんのファンに呼び出されたりしませんように…。



そんな思いを抱きながらも、廿楽くんに引かれながら屋上へと向かった。