「心優ちゃんね。覚えた」
「え…いや、覚えてもらわなくても…」
「いーや、絶対忘れないから大丈夫。安心して?俺、女の子の名前覚えるのめっちゃ得意だから」
この人は何を誇っているんだろう…。
でも、どこかで聞き覚えがある名前のような……
「あっ…!明楽先輩って、“あの”明楽先輩ですか?」
「どの明楽先輩かわかんないけど、たぶん俺で合ってると思うよ」
私の質問に笑顔のまま肯定する彼は、私たちの学年でも噂されているとても有名な人。
廿楽くんに並ぶくらいイケメンなのに、女遊びが激しいことで有名な明楽響先輩だった。



