ふぅ……
 由香ちゃんに会いたいなぁ……
 自然と思い出されてしまう。
 目の前に広がるこの壮大な大宇宙を一緒に見ながら、シアンを育てた日々や江の島で九死に一生を得た事を一緒に語りあい、笑いあいたい。
 タンムズの事も教えたらびっくりするだろうな……。でも、裸にされて殺されてしまったなんて事、到底説明なんてできない。
 破れた服から(のぞ)いていた白い肌はとても(なま)めかしく、俺の脳髄に焼き付いてしまっている。タンムズには怒りしかないが、エロにかけるセンスには少し感心した。
 目を瞑るとキスの情景が浮かんできた。
 やわらかい唇と情熱的な舌、思い出すだけで顔が火照ってしまう。
 地球に帰ったらどう接したらいいだろうか?
 まずは正式にお付き合いを申し込んでみるか……。
 
 そう言えば、そもそも由香ちゃんは、俺の彼女候補としてクリスが選んだ女の子だったことを思い出した。
 十万年生きていると相性なども分かるのだろうか?
 と、考えていて思い出した、マインド・カーネルだ!
 俺と由香ちゃんのマインド・カーネル上の位置が異常に近かった。つまり、ずっと前から魂同士は触れ合っていたのだった。
 あー、それでなぜだか好印象だったのか……。
 
 クリスはそれを見て、俺の相手として、由香ちゃんを選んだのだろう。
 
 となると、『愛の秘密』とやらは結局何なのだ?
 ばぁちゃんは『キスの時のふわっとした感じ』だと言ってたけど……。
 そもそも、愛とはマインド・カーネルで生まれるものだから、何かマインド・カーネルにそういう機能があるのかもしれない。しかし、それは一体何なのだろう?
 ……。
 うーん、幾ら考えても分からない。
 こういう時はクリスに聞くに限る。
 オフィスにいた時のように、クリスに声をかける。
「クリスごめん、結局『愛の秘密』って何なの?」
 クリスはこちらをチラッと見て言った。
「…。あれ? もう解けたんじゃないのかな?」
「いや、確かに由香ちゃんとの間に愛は感じたんだけど、それのどこが秘密なのかわからないんだ」
「…。ふむ、私はサーバントでマインド・カーネルにつながってないから、体感したことはないんだが、稀にマインド・カーネル上で魂と魂が共鳴することがある。これを美奈ちゃんは『愛の秘密』って呼んでいるようだ」
「魂が共鳴?」
 共鳴というのは普通、音が響き合ったりする現象の事だが……。
「…。マインド・カーネル上で魂は、いろいろな情報を受け取って喜怒哀楽などの想いを返す。ところが、たまにこの返ってきた想いが相手に伝わって、その相手の魂でさらに強い想いになって返ってくることがある。こうなるとお互いの魂間で、想いが強め合う共鳴現象が起きるんだ」
「共鳴して想いが無限に強まるって事?」
「…。そうだね、お互いの中でどんどん盛り上がっちゃう」
「それだ!」
 俺は思わず指さしてしまった。
 俺は第三岩屋で由香ちゃんと見つめ合った時に、無限に心が高鳴って行くのを感じていた。それが魂の共鳴だったのだ。この人が運命の人であり、この人が居れば後はもう何も要らない、そう確信できた理由が初めて分かった。
 
 俺は初めて愛の秘密を理解できた。この共鳴を引き起こす条件が『愛の秘密』であり、愛する相手を探すというのは『この共鳴条件を満たす人を探せ』という事になるのだろう。
 ただ、誰と共鳴できるのかを探すのは難しそうだ。
「共鳴条件を満たす人……か。共鳴ねぇ……。うーん、そもそも人間って何なんだ? クリスは人間じゃないんだよね?」
「…。そうだね、私はサーバント。ただ粛々と創造主のために働く存在だ。愛なんてわからない。それに対し、人間は愛のために働く存在だ。人は愛のために生き、愛のために死ぬ」
「愛のために生きるのが人間って事?」
「…。自分自身の私利私欲のためだと、人間は力が出せない。頑張って何かを得るより我慢しちゃった方が楽なケースでは、手抜きしてしまうからだ。だからどんどん手抜き体質になる。でも、誰かのためだと絶対手抜きしないので、どんどん進化する。この差は大きくて、結果愛のために動く者だけが残った。それが人間」
「人間が形成されていく中で『愛』がキーとなったんだね」
「…。そう、だから人間はいつも激しく愛を求める。私からしたら羨ましいよ」
 クリスはちょっと寂しそうに微笑む。
「でも、人間に一番大切な『愛』を共有する相手が、最初は誰だかわからないってすごい話だよね。最初から『この人』って教えてくれれば楽なのに」
「…。生まれる時には、みんな知ってるんだが」
「え!? 赤ちゃん時代には分かってるって事!?」
「…。赤ちゃんには雑念がない。マインド・カーネルでの感覚は良く分かってる」
「むむむ、俺の雑念が由香ちゃんを忘れさせたのか……」
 赤ちゃんの頃には触れあっていたはずの由香ちゃん、なぜ、忘れていたのだろうか。
 俺は自分の至らなさに、ちょっとしょんぼりしてしまう。
「…。深層心理との関係の作り方が本質かな」
「確かに瞑想とかした事なかったしな……」
「…。現代人は頭でっかちになってしまって、表層心理の理屈で何でも処理しようとしてしまう。でも、人間の本質は深層心理にある訳だから、もっと日頃から意識した方がいい」
「深層心理に親しんでいたら由香ちゃんの事覚えてたかな?」
「…。明確には覚えてないけど、会えば何となく『この人だ』と分かるはず」
「ふぅん……」
「…。それに愛を育むうえでも深層心理は大切だよ」
「あー、それは何となく分かる気がする。心と心の触れ合いは深層心理だからね」
「…。そうだ」
 クリスはそう言ってうなずいた。
 親に捨てられたトラウマを理由に、人と深い関係を築くことから逃げてきた俺は、青春時代の多くを無駄に失ってしまった。ちょっとブルーになったが、今の俺には由香ちゃんがいるから、結果オーライと言えるかもしれない。
 俺は柔らかかった由香ちゃんの唇を思い出し、にやけ顔を止められなかった。

         ◇

 地球のスクリーニングには、まだ何日もかかるという事なので、俺はジグラートに整備されている、無限とも言えるようなコンテンツ類を楽しんでみた。
 臨場感あふれるVRで堪能できる映画やゲーム、良くわけ分からない音楽や映像、海王星(ネプチューン)での身体はほとんど疲れないので、放っておくといくらでも楽しみ続ける事ができる。寝なくてもあまり影響ないみたいだ。
 延々と楽しみ続ける事数日。最初のうちは全てが驚きの連続だったが、段々とパターンが分かるようになってきてしまった。
 そして初めて俺は海王星人(ネプチューニアン)の悩みを実感する事ができた。
 やはり人間は飽きるのだ。どんなに高度で素晴らしいコンテンツでも飽きてしまうのだ。
 寿命もない海王星人(ネプチューニアン)は、放っておくと全てに飽き飽きしてしまうのだ。
 だから地球を作っているのだ。
 俺はクリスに言った。
海王星人(ネプチューニアン)の気持ちがようやくわかったよ。飽きること、それが一番の敵なんだね」
「…。そう、だから多様性こそが海王星人(ネプチューニアン)の求めるものなのだ」
「で、地球を運営して、いろんな刺激ある体験を探しているんだ」
「…。その通り。ただ……一番の目的はそこではない……それも誠ならそのうち気づくだろう」
「ん? なんだろう?? 気になるな……」
「…。ヒントは宇宙ができてから138億年って事」
 クリスはニヤッと笑った。
 何だろう、宇宙の年齢と地球の運営に何の関係が!?
 でも、『気づく』と言われている事を、あまり聞くのも恥ずかしい。
 
「それで、多様性だけど、そう言う意味ではシアンは良い体験になったという事?」
「…。その通りだよ。初めての体験は我々にとっては珠玉の甘露だ。しっかりとアーカイブさせてもらう」
「なるほどなぁ」
 多様性が重要な海王星人(ネプチューニアン)にとっては深刻な事件すら重要なコンテンツになってしまう。地球人とはもはや発想の根本からして違う事に驚かされる。


※番外編 『愛の秘密』を解説しちゃうぞ!

誠「はい! 皆さんこんにちは! いつもご愛読ありがとうございます!」
美奈「ありがとね~!」
 笑顔で手を振る美奈ちゃん。
誠「このコーナーでは『愛の秘密』を解説しちゃうぞ!」
美奈「しちゃうぞ!」
誠「本編ストーリーとは関係ないので飛ばしてOKです!」
美奈「で~す!」
誠「そもそも『愛の秘密』って言い出したのは美奈ちゃんだよね?」
美奈「そうデ~ス!」
誠「なら、美奈ちゃん解説よろしく!」
美奈「……。嫌よ、面倒くさい」
 やる気なさそうに膨れる美奈ちゃん。
誠「え!? ちょ、ちょっと美奈ちゃん……」
美奈「私、解説とかそういうの性に合わないの」
誠「え? じゃ、なんでここにいるの?」
美奈「知らないわよ! 作者の都合じゃないの?」
誠「……」
一旦CMに入ります……
~ 打ち合わせ中 ~
誠「ちょっと、段取り通りお願いしますよ、姫!」
美奈「え~、誠さんがちゃっちゃとやっちゃってよ、私、これから予定があるのよ」
誠「……。いやもう、お客さん来てるんだよ。ちゃんと盛り上げてよ。ショコラ買ってあげるからさぁ」
美奈「ショコラ? 千百円の?」
誠「そうそう、それそれ」
 人差し指を(あご)に当て、ちょっと考える美奈ちゃん。
美奈「ん~、分かったわ。じゃ、私適当にあいづち打つから適当にしゃべって」
誠「……。分かったよ。間違ってたらフォローしてよ」
美奈「合点承知!」
 美奈ちゃんは面倒くさそうに、返事だけ威勢よく言う。
~ 復帰 ~
誠「はい、失礼しました。」
美奈「しました~♡」
誠「え~、では『愛の秘密』を解説します!」
美奈「します!」
誠「愛とは人間のどこにあるでしょうか? はい、美奈ちゃん!」
美奈「ハートよ、ハート!」
誠「うん、まぁそうなんだけど、ハートってどこにあるでしょう?」
美奈「ハートはハートよ! 『どこ?』って馬鹿じゃないの?」
 軽蔑のまなざしで俺を見る。
誠「……。聞き方が悪かった。愛とは意識で作られているわけじゃなくて、心の奥底から湧くもんだよね? つまり意識の奥底の深層心理でできるんですね」
美奈「ハートで合ってるじゃない」
誠「そうです。つまり、日頃僕たちが意識している領域のずっと奥底の精神活動なんだよね」
美奈「要は自分の意志で、愛したり愛さなかったりできないって事よね」
誠「そう、勝手に愛は生まれてくるんです」
美奈「みんな! 分かったかな? また来週~!」
 にこやかに手を振る美奈ちゃん。
誠「ちょ、ちょっと待って! まだ終わんないから! 始まったばかりだから! ショコラ出ないよ!」
美奈「え~……」
 本気で嫌そうな声を出す。
誠「で、つまり、意識のずっと下の領域を理解し、活用することで愛する人を見つけたり愛を深めたりできるって事なんだよね。」
美奈「ふ~ん」
誠「そもそも、深層心理というのはとても大切で、日頃自分が意識して自分自身だと思っている『自由意志』は実は全然自由なんかじゃなくて、行動は深層心理が全て決め、自由意志は単につじつま合わせをしてるだけだ、という研究結果もあるんだよ」
美奈「え~、じゃなに? こうやって話している私はハリボテってこと?」
 肩をすくめ、怪訝(けげん)な顔をする。
誠「そうかもしれない。美奈ちゃんの本体は、その話している美奈ちゃんの奥にいるのかもしれないね」
美奈「え~」
 すごく嫌そうな美奈ちゃん。
誠「それだけ人間の精神活動は複雑だし、深層心理の果たす役割は大きいって事なんだよね」
美奈「ま、いいわ、で、どうやって愛しあう人を見つけるの?」
誠「そもそも相思相愛になるためには、お互いがお互いを愛して心が共鳴しないとならない。だから、自分の深層心理を強く、クリアにしておいて、その上で相性のいい人と深層心理の交流を深めるって事になる。」
美奈「深層心理って自分の意識じゃどうにもならない領域なのよね? どうやって鍛えるのよ?」
誠「お、核心だね。勉強や筋肉と違って自分の意志で深層心理を直接鍛える訳にはいかない。だから間接的に深層心理が涵養(かんよう)される状況を作るんだね。健康的な生活習慣、瞑想などだね。」
美奈「私、健康的な暮らしとか嫌いなのよね。肉とかケーキとか死ぬほど食べて、酒飲んで夜更かしして昼まで寝てたいの!」
 不機嫌そうな美奈ちゃん。
誠「え? 日頃そんな暮らししてるの!?」
美奈「いいじゃない! 世の大学生なんてみんなそんなもんよ!」
誠「……。そんな暮らしで、なぜその美貌を保ててるの?」
美奈「うふふ、私は何といっても女神ですから! えへん!」
 腰に手を当てて胸を張る美奈ちゃん。
誠「う~ん、でも規則正しく生活して、野菜とかバランスいい食事しないと心壊すよ。愛とか以前にうつ病になるよ」
美奈「え? うつ病!?」
 ビビる美奈ちゃん。
誠「深層心理が弱るって事は、ストレス耐性が落ちるって事だから、何かあったらすぐにうつ病になっちゃう」
美奈「それは……怖いかも」
誠「最近美奈ちゃん荒れてたのは、その辺が原因じゃないの?」
美奈「いや、あれは単に生理」
誠「それだけかな~?」
美奈「……。わ、私のことはいいから! 早く先進めて! 約束の時間に遅れちゃうんだから!」
 必死に話題をそらそうとする美奈ちゃん。
誠「はいはい、だからまずは、健康的な暮らしと瞑想だね」
美奈「で、次は?」
誠「深層心理の交流を深めるんだね」
美奈「何言ってんだかわかんないんだけど? 深層心理は自分の意志でどうにもならないんでしょ? それでどうやって交流すんのよ?」
誠「例えば、同じ部屋にいる人が『あくび』したとするじゃん?」
美奈「あくび、ね……、ふわぁ~…… あぁあ」
 手のひらで口を隠して、本当にあくびをする寝不足の美奈ちゃん。
誠「そうすると…… ふわぁ~。こうやって……ふぅ、伝染るんだよね」
美奈「どういう事?」
誠「あくびって深層心理による行動なんだよ。それが伝染る。全くの他人間でも、犬や猫でも伝染るんだ」
美奈「なにそれ!?」
誠「つまり、近くにいるだけで、人は深層心理でネットワークを構築しているんだね」
美奈「なに? じゃ、好きな人の近くにいるだけでいいの?」
誠「まずはね」
美奈「『まずは』って何よ、ちゃんと教えなさいよ!」
 お客さんそっちのけで食いついてくる。
誠「当然、同じ部屋にいるだけだったら、効果は限定的だよね、だからいろいろな形で交流を持つんだ」
美奈「いろいろなって?」
誠「自分の深層心理で、相手の深層心理を感じるのが基本だね」
美奈「感じる? どういう事?」
 首をかしげて怪訝(けげん)そうな表情をする。
誠「深層心理は呼吸、しぐさ、表情、声の色、目の動きなどに出てくるので、そういうのを全身で感じるんだ」
美奈「感じてどうするの?」
誠「すると、深層心理がより深くつながり、何をして欲しいか、何に困っているかが感じられるようになってくるんだ」
美奈「えー!?」
誠「ほんの些細(ささい)な事でも、それに合わせてアクションしてやると、心に響くんだよね」
 美奈ちゃんは自分の経験と照らし合わせ、考えこんだ。
美奈「まぁ……効きそうね……」
誠「そうすると深層心理が、自然と何かお返ししたくなるんだ。」
美奈「返報性の法則ね」
誠「これも深層心理がつながった状態であれば、いいお返しができる」
美奈「なるほど」
誠「これを繰り返していくと、徐々に深層心理の波長が合ってくるんだよね」
美奈「ほほう」
誠「で、どこかで臨界点を超えると、一気に愛の共鳴状態が発生するんだ」
美奈「WOW!」
 ワザとらしく両手をあげる美奈ちゃん。
誠「結局は深層心理とどう付き合っていくか、と言うのが愛を築く基本となるんだね」
美奈「そんな事考えたこともなかったわ」
誠「恋愛巧者は無意識にやってるんだけどね」
美奈「ふぅん」
誠「深層心理を操るのがすごい上手い人たちがいるんだ、どういう人だかわかる?」
美奈「ん――――? 女たらしの連中?」
誠「それもそうだけど、詐欺師とか催眠術師とかだね」
美奈「何? 奴らはこういう事やってたの?」
誠「本能的に深層心理の隙を突いて、相手を希望の方向に動かしちゃうんだ」
美奈「ヤバいじゃない」
誠「だから悪用しちゃだめだよ」
美奈「しないわよ!」
 手のひらではたく振りをする美奈ちゃん。まるで漫才師だ。
誠「じゃぁ今日はここまで! 美奈ちゃん、今日のネタは役に立った?」
美奈「私には関係ないわよ。白馬の王子様を待てばいいだけだし」
誠「まぁ、姫は……そうだよね」
美奈「王子様にお姫様抱っこしてもらって、プロポーズ受けるの!」
 上を向きながらうれしそうに話す美奈ちゃん。
誠「はいはい」
美奈「何そのあしらい方! まるで私がヤバい人みたいじゃない!」
誠「あれ? そう言えば美奈ちゃん自分で『ヤバい人』って言ってたよね? あれどうなったの?」
美奈「うふふ、なんたって私は女神なんだから、超ヤバいのデース!」
 なんだかすごくうれしそうな表情を見せる。
誠「女神はわかったから、具体的にどうヤバいの?」
美奈「そうね……クリスが『美奈様! 助けてください!』って土下座してくるくらいヤバいわよ!」
誠「なんだよそれ……。まぁいいや。で、物語の方だけど、シアンも片付きそうだし、もうエンディングだね」
美奈「ダメ! 私の見せ場が来るまで終わらせられないわ!」
誠「十分活躍してたと思うけど?」
 美奈ちゃんは腕で×を作りながら叫ぶ。
美奈「ダメ――――! もっと活躍するの!」
誠「はいはい、え~、現場からは以上です!」
美奈「ちょっと待ちなさいよ! 私から読者へのメッセージがまだじゃない!」
誠「何それ……? じゃ、手短にね」
 美奈ちゃんは軽く咳ばらいをし、思いっきり顔を作ると、
美奈「次回は金原家長女『美奈』の誕生秘話と女神の魅力のすべて、をお伝えしちゃうぞ! うふふっ!」
 と、うれしそうに笑った。
誠「え~、本編と全然関係ないじゃん……」
美奈「作者はいいって言ってたわよ」
誠「え!? ちょっと、作者さん! 頼みますよ! 女の子に甘いのダメですよ!」
美奈「はい! 現場からは以上です!」
 美奈ちゃんは満面に笑みを浮かべた。
誠「え? ホントにやるの? マジ……で?」