昨夜は久々に熟睡出来て、土曜だからと昼近くまで眠っていた。

そして、ブランチにカレーを食べ終わった頃、ドアのチャイムが鳴る。

「こんにちは。手首、どうですか？」

またしても、麻木さんだった。

僕は、油断して髪はボサボサ、出掛けないからと無精髭まで生やしていたので、恥ずかしい。

「固定してあるし、鎮痛剤も飲んでるから、大丈夫ですよ。すみません、こんな格好で…」

「あ、もしよかったら、私が髭剃りましょうか？寝癖も直しますから」

「えぇ！？そこまでしなくて大丈夫ですよ！」

「すぐ終わりますから、ね？」

そんな女神みたいな笑顔で言われたら、断れない…。

電気シェーバーがあるので、それを使ってもらい、髪も綺麗に整えてもらった。

「麻木さん、こんなところに来て大丈夫なんですか？」