プラネタリウムには、私たちのような学生もいれば、20代・30代あたりの大人も多くいた。予想に反して、幼い子どもを連れた家族はあまりいなかった。この前に放映されたプログラムが低学年向けのものだったため、もしかしたらそちらに流れていたのかもしれない。入場が開始するまで、私たちは待合場所に併設されたグッズ販売店を訪れた。下敷きやシャープペンシル、ノートといった文房具や、クッション、食器まで販売されていた。
【俺、これ買おうかな】
高橋くんは、今回私たちが見るプログラムのパンフレットを指差す。
【いいね、私も買おうかな。記念に】
私の言葉に高橋くんはもう一つパンフレットを手に取ると、【プレゼントするよ】とパンフレットを掲げた。
【いいの?】
【うん。今日来てくれたお礼だ】
【ありがとう、大切にする】
私の言葉に、高橋くんはふひっと笑った。高橋くんがレジから帰ってくると、ちょうど入場を開始するアナウンスが場内に流れた。入り口に並ぶ列の最後尾に並びドームに入ると、想像以上に天井が高くて少しだけテンションがあがった。
【私、よく考えればピラネタリウムに来たの、結構久しぶりかも】
【俺もだよ。中学生の時に遠足で来て以来だ】
【私も中学生の時以来。同じだね】
席に座って15分ほど立つと、徐々にドーム内が暗くなり始めた。それを合図に私たちはスマートフォンの電源を切って、上映の開始を待った。



