「俺、日誌担当だったのに。本当にごめん」
「大丈夫だよ、もう書き終わるから」
「いや本当にごめん! 結局日直の仕事全部泉本にさせちゃったよ~」
せめて日誌の提出ぐらいは、と願い出られたけれど、「本当に大丈夫、帰るついでに出すから」となだめる。彼は何度も「ごめん!」と言いながらも、部活が気になったのか、最後は急足で教室から出て行った。
今までの日直たちが残したコメントを参考にしながら、無難な感想を「一言欄」に書き終えて、カバンを持って教室を出る。
職員室へ行くと、担任の先生は不在だった。カバンから自習用のノートを引っ張り出し、一番後ろのページの端を切り取る。
「本日の日誌です。よろしくお願いします」
メッセージと名前を書き、先生の机の上に置いた日誌の上に重ねる。
「……失礼しました」
ぺこりと浅いお辞儀をして職員室を出ると、合唱部だろうか、
職員室の近くにある音楽室から、ピアノの音色と、ピアノの音色に華を添える微かな歌声が聴こえる。
彼と最後に会ってから、もう4ヶ月が経ったのに、
この先もう一度会えるかどうかもわからないのに、
それでも今でもピアノを聴くと恋しさと切なさで胸がいっぱいになってしまう。
『生きたい』
そう思わせてくれた、別の世界にいる、大切な人を想って。
「大丈夫だよ、もう書き終わるから」
「いや本当にごめん! 結局日直の仕事全部泉本にさせちゃったよ~」
せめて日誌の提出ぐらいは、と願い出られたけれど、「本当に大丈夫、帰るついでに出すから」となだめる。彼は何度も「ごめん!」と言いながらも、部活が気になったのか、最後は急足で教室から出て行った。
今までの日直たちが残したコメントを参考にしながら、無難な感想を「一言欄」に書き終えて、カバンを持って教室を出る。
職員室へ行くと、担任の先生は不在だった。カバンから自習用のノートを引っ張り出し、一番後ろのページの端を切り取る。
「本日の日誌です。よろしくお願いします」
メッセージと名前を書き、先生の机の上に置いた日誌の上に重ねる。
「……失礼しました」
ぺこりと浅いお辞儀をして職員室を出ると、合唱部だろうか、
職員室の近くにある音楽室から、ピアノの音色と、ピアノの音色に華を添える微かな歌声が聴こえる。
彼と最後に会ってから、もう4ヶ月が経ったのに、
この先もう一度会えるかどうかもわからないのに、
それでも今でもピアノを聴くと恋しさと切なさで胸がいっぱいになってしまう。
『生きたい』
そう思わせてくれた、別の世界にいる、大切な人を想って。



