【オレだわかるか?ななみ、レシナだ】

ななみは返事はできません、何かこみあげてくるものが
あるのです。


【レシナについての秘密を今から打ち明けよう

レシナ、

オレは意識融合体

つまりななみ、しのりの意識の融合体なのだ】


ななみは何も返信できません、


何故何も言うことができないのでしょうか?

それは意識融合体だから。


すでに無意識のうちにななみに伝わってきているからです。


そうレシナは遠く宇宙の終わりの果てに
誕生した、


ななみ、しのりの こども(子孫)なのです。


この宇宙ではななみ、しのりのこどもはいません。



どうなるかは未来はわかりませんが



その未来の別な宇宙からふたりのことが心配で



意識だけちょこちょことふたりをくっつけようと



精霊になって企んでいたみたいです。



【ななみ、おまえはかったるい人生を歩んでいると
自分では思っているが
実をいうとあまりに数多くの人を救っているんだ。



今は



今はお勉強、



コーヒーショップで修行してそのありがたさを
心肝に染め上げるまで


しのりとの宇宙と


レシナとの出会いはお預け。



俺の役割りも終えたしな。


縁も繋げたし、いつでも出会えるさ。




ふたりの再会を見て、オレはこの世界から
離れるよ】



レシナはそう言って席を立ち、端の席に座りました。