《こんにちは〜お邪魔するわ〜
    久しぶり〜鏡子ちゃん》

〔あらー?サキさん、お連れのお子さんも
           連れて!こんにちは!〕

サキは久しぶりにアイムズコーヒーを訪れた。1人子供を連れている鏡子は高校生くらいだから、この子は中学生くらいのような髪の長いつぶらな瞳の女性。

名はレシナといった。

なんとなく私に雰囲気が、そっくりだ。

サキさんは茶髪はロングに伸ばし、
レシナも黒髪を肩付近まで艶々にしている。

お互いに女性から見ても色気がある。


《ななみさんこんにちは〜


     今日はレシナがあなたにお話しがあるって、わたしと鏡子ちゃんはこちらで
だべっているから
レシナとお話ししててね?》



『ん?ええ 、  いいわよサキさん』

私はコーヒーショップの要である、
水回りと食器、清掃を続けた。


ホコリひとつチリひとつ落としてはいけない。


リップも塗って直すのも

水商売の心がけから来ている。

鏡子とサキはふたりで仲良く話し始めた。
姉妹みたいに戯れ合う彼女らに、

私はため息をつき、


『レシナか新たなる種ですね』と呟いた。