僕はどう彼女に接して良いのだろうか?

いつも頭に思い描いているが、
決まって、コンガラがって終着駅に行き着く。

彼女にひどい言葉を言われて「てめえなんか大っ嫌いよ」と別れられる。必ずそういうふうに人生はなっている。

やっぱりそうだ。



彼女にかけてあげる言葉を見つからない。





なんと言ったら良いだろう?




それにしても、女性って


いや決まった女の人ってなんでこんなに不機嫌なんだろう?




いつものななみさんなら



あんなに、いつも明るいのに



好き避けしているからように大の不機嫌。




それでも僕は勇気を出して声をかけてみた



「ねぇななみさーん」





彼女は、そっぽを向いたかのように体操ずわりして窓側を向いている。



一向に動かない。



「コーヒー淹れたよー」




彼女は頭をほんの1ミリ、こくりと動かした。


沈黙に次ぐ沈黙。     ため息、そして
      コーヒーを飲む音と、


静かな深呼吸、また沈黙、






ななみさんがコーヒーカップを置くと
カーテン越しにまばゆい、明かりが差してくる。

やわらかい風と初春の新鮮な空気、

子供たちがキャキャと遊ぶ声が聞こえてきた。




「春ですね、雪があるけど......


晴れ間に見える薄らした白い月が綺麗ですね」



(アナタホドではナイですが......)





ワンLDKの狭い部屋、敷きっぱなしの布団、
焙煎のコーヒーメーカー、と豆の袋、
丸いテーブルに粗雑な書類と
ふたりのカップ。
女気のない、部屋に
窓には初春の新鮮な風に当たる雪女風ような
ななみさん。。彼女は言葉を発さない。
ボディーランゲージもほとんどない。
寂しげに空を眺め、
ときおりコーヒーを口につけ戻す。

体操座りをしている。




彼女の顔を正面から見たいので


ちょっとカーテンと窓を閉めに行った。


「ごめんね。今からカーテンと窓閉めるよ。ちょっと寒くなってきたからね。そこ狭いとこ通るよー」



ななみさん、体操座りしているが


折り畳んだ脚にわずかに
下着が見えそうで




ちょっと何か昂ぶったように覗きにいこうとした。





するとななみさんはカッと眼を見開き!




『バカめ.....』と



小さな🤍白いハートの矢をふっと
吹きかけた。


想像を絶するような絶筆に尽くし難い
淡い白のエロスを垣間見て、、、









私は意識を失った。







くせなのだ。
ロングコビッドになって、ずっとこの癖がある。。