僕は凍えそうに寒い一月半ばの朝、ストレッチしながらできるだけ身体を伸ばす。



朝にできるモーニングルーティン。



ロングコビッドも一歩一歩ずつ回復してきた。


半年間は倦怠感とだるさと身体のやる気のなさで
一日中部屋にいた。



でも毎日降る白い雪を眺めていると、
僕の身体の穢れや汚れ、身体の悪い部分は
何か洗い落とせた気がする。




アイムズコーヒー☕️と永次コーヒーが鍵となったのは
間違いない。


あのアイスの水出しコーヒーの味は忘れられない。


グランデサイズのカップは今も家にある。



そして.....,



な.....,,な....みさんからの



水出しコーヒーのサービス券、
彼女直筆だろうか?

『頑張ってください!ファイト〜♡』




ななみさんは、僕がロングコビットということを知っていたのだろうか?




でも   僕はとてもうれしい



会えることができないぶん、 彼女の感情が


僕のもとに届いてくれた。




おそらく、サービス券をくれたことも、
早く元気になって店に訪れてほしいという


彼女たちの優しい気遣いなのだろうね。



嬉しい反面、焦りと焦燥感が募る。


ロングコビットの症状に僕の場合、こういうことがある精神症状なのだが、鬱症状でもある
外に出たくない、出られない、億劫である、

という症状がある。



可能であれば、思い切って開始すれば
アイムズコーヒーまで行こうと思ったら行くことは
できる。


でも何か気持ちが乗らない。そんな重い、葛藤が
僕の脳裏を包み込む。








少し外出でもしてみるか?



僕は、ダウンジャケットを着て、靴を履き
2階から階段を駆け下り表に出た。



年明けから降り続いた雪もしばらく続いた晴天で
だいぶ溶けてぬかるんでいる。




それでも足元はだいぶ歩きにくい、


住宅街を吹き抜ける、重たい
風は冷たく、雲からはわずかに太陽の光が差す、

光芒と言われる光の帯が見えて、神々しく感じる。



僕は財布から小銭を取り出した。



朝から飲みたいのは、微糖のコーヒー、
寒いけど、アイスコーヒーが飲みたかった。



自動販売機の前にどこかで見たことあるような人が立っている。後の上を束ねた、ポニーテールの女性
ダウンジャケットを着て、薄手のワンピースにタイツ姿、




いや、まさか〜




そんな事は、あるまいな。





いつも見ていたあなたに似ている。






でも、
冷静になって考えてみるよ。



こんなところにいるわけないだろ。




ねぇ ななみ。




恐る恐る声をかけてみた。


そーっと、そーっと、