『お疲れ様です~デリバリーイーツです!』

「おう!お疲れ あさいちの配達ご苦労さん」


初老のバー喫茶の店長はカチッとした
キレのよいかけ声で挨拶した。
なかなかきっぱりとしてうちに合いそうな
ダンディな雰囲気をしたオジ様...

こんな渋い声の人には話しかけてみたい♡


「ちょっとまってなコード番号はあってる?」

『うん、あってます』

「実を言うとこの案件、うちのアシスタントが頼んでいてね
グランデサイズにしようと思うからもう少し待機しててね?」










『(待たしちゃうけど、
アシスタントとはしのりさん....でしょ?
     
    あの人以前、水出しコーヒー売ってた。
アイムズコーヒーと永次コーヒーのダブルに
アシスタント?となると
やはり確実にしのりさんね。
        配達緊張するな〜
あれから姿見せないけど
      どうしてるんやろか?』

「お待たせ嬢ちゃん!
気をつけて行ってらっしゃい」

『どうもありがとうございましたー
          失礼します』

さあ商品を受け取ったし、
ひとっ走り
しのりさん家へ向かいます!

バックの中はぎゅうぎゅうだ。
グランデサイズのお飲み物が
3つも入っている。素早く、揺らさず、
確実にお届けしないといけないね。

鏡子ここはくノ一忍者のようになって
確実に任務をこなしていくよ〜