しっかりとルーティンとなってきていた
       喫茶店めぐり
      彼女の名前を知ることができた。

「私の名はななみよ」.....
彼女はやや不機嫌そうだった。
僕は名前が聞けて嬉しいし、一歩進んだと
          すこし安堵している。

アイスコーヒーを飲み干し
ありがとう とななみさんに感謝をあらわそうと
カウンターをふと振り向いたが

どこにもいない。

店員にななみさんは?と尋ねると
休憩に行きましたよ?と言っていた。

すれ違いが訪れてしまった。

それからというものの

僕が喫茶店を訪れた日はなぜか彼女は非番の
日が続く。




彼女の笑顔が見たい。


仕事終わりに彼女の元気な姿を見ると


ほっとする。リラックスできる。


ななみさんの淹れたコーヒーが
一番、心がときめく幸せな瞬間『ひととき』
なんだ。