『こんにちは〜お邪魔していいかしら?』

わたしはアイムズコーヒーに入り、
まっすぐで平らなカウンターの奥の席に
          腰かけました。

今日はとても健やかな秋晴れの日、
古書店を休みにしてぶらりと行きつけの
喫茶店に遊びに行きたくなる気分の午後、、

「いらっしゃいませ〜〜」


『元気そうね、 鏡子ちゃん
勉強は捗ってる ?』


「うん、ウチはもう勉強はいいですよ〜
            受験しないですし
オーナー様に 正社員雇用、案内来ましたし、
ようやく勉強から解放されますよ」


『それは よかったわね  わたしの本屋で学ぶといいわ   きっと先々役に立つと思うわ』

鏡子は慣れた所作でコーヒーカップと砂糖、ミルクを用意している。常連さんには
決まって まかない用のコーヒーを提供するように
なっている。

「サキさん、大丈夫ですよ〜お姉さんからは
じゅうぶん学ばさせていただいてますって、

       はい、
      アイムズブレンドコーヒー☕️です!
(ウインナーコーヒー風☺︎よ)
熱くなっているので お気をつけて
           お持ちください♡」


わたしは 静かにコーヒーに口をつける。
  こんもりとホイップクリーム
       がもってあり唇についてしまう。







そっとウィンドウ越しに目を移すと秋晴れと
道行く人々、仮装した若者達で溢れている。

そのような人々に刺激されてか今日は
昼間からテンションの高い服装をしてしまっている。

さすがにスカートの丈は少々高すぎたのか
昔の勢いを出しすぎてしまった。

秋の日差しと道行く人々を眺め
      息を吐き ワンシュガーを
           追加して  手にした。





古書を読むことにした。




鏡子ちゃんはカップをひとつひとつならべ
     丁寧に拭いている。
ななみさんの休憩中の間、
引き継ぎ前のお仕事である。

彼女はアイスレモネードを作っている。


今では1番の売り上げがアイスレモネードのようで
花火大会のあの日、爆発的な売り上げを記録して
アイムズコーヒーの定番メニューとなりました。

鏡子ちゃんは自分で作ったアイスレモネードを
       まかないで
   ゆっくりと  味わうみたい☆

好きになって いる ということは
       とても大切なことで、



私の好きなの 受け取っていただけませんか?


というのは    必ず伝わり、

   いつの日か莫大な効果、愛へと

           進化をとげる。

      アイスレモネードとアイムズコーヒー
どちらも選べないけど

ななみさんに作っていただくなら

アイムズコーヒーかな、

想い出、記憶に刻み込んだ味がやっぱり
しっくりくるので
    ここに来たらコーヒーを飲む日々。


わたしはあなたに淹れてもらったあの瞬間が
            続いているの........