花火が一弾、一弾となるたびに

頭痛のように耳鳴りがし始めた。


ロマンチックな一夜になりそうな雰囲気だけど

いつもの悪い癖なのか
私の場合、投げ打ってしまうかのように
台無しになる   自分自身に自信がもてない
のも

いつもケジメが悪い私のこの弱さ、
じめじめしたこの気鬱さから
きてる。


誰かに慰めてもらいたいと

池の前のベンチにしゃがみ込んでしまった。

今は池に映る色鮮やかな花火を

ひとり楽しもう.....



どこからからか来るしめっぽさが溢れてきて
私の瞼を苦しめ閉じさせようとする、

それでも震えてくる。震えが止まらない。



もう、、いやだ。



がんばっても、
          がんばっても

報われない宇宙にいる

         このわたしと


宇宙を照らす光、    光子たち

光子はむざむざとわたしを貫いては消えていく。

コロナ禍でもたらされた、プレゼントされた
私へのご褒美は
    私の巨大な空間という宇宙に
          ひとり   わたしだけ

 まわりと   わたしだけ  が存在する、





光のカーテンがあらわれた。


何やらどこかで聞いた女の子の声がする
    

     だんだんと声は近づいてきた。