賑わう人々、和かに集う若者たち
        笑顔を浮かべるお子さんの姿、

どの光景もみな私の過去世、
      過去に旅した宇宙でのわたし。

私も元気な頃はとうもろこし片手に
    走り回ったし、
       彼氏とだって手を繋ぎ
無邪気に冗談とばしながら練り歩く過去世も
あった。

それが今は伸び伸びとこの歳まできて
     今になって自分探ししてる。

はぁ〜
今日何度目のため息だろう。
シングルの私にとってこの公園が
一番、縁遠い場所ではないだろうか、

ジャングルジムをえっさこらとよじのぼり、
ブランコに揺られて
小学生時代の彼の事を想う日なんて、私の宇宙は
いつのまにか閉ざされた宇宙になってしまった。

私はいったいどこに向かう...,...,.のだろうか、


ブランコに揺られたら、

なにか急に眠け.....が......


『本日の花火は天候不良のため
     縮小して行います...繰り返します…』


ん....何か聞こえたけど、まあいいや、


花火終わるまでブランコで寝よう、

俯瞰して見れるこの場所で
ゆっくりしよう。

人々たちが群れている場所はどうも苦手。


.......


小一時間は眠っただろうか、あくびで
目覚めた。

「お姉さん〜目覚めました?
     おひとりのようだから
         ドリンクお持ちしましたよ?」

「えっっっ???誰!!」

わっびっくりした!ナンパ?
おじいさんが声かけてきた、

私は急いで遊戯場をあとにして、人の群れに
まぎれた。

わー、びっくりした。自分の歳、つい忘れてた
まだアラフォーの私、、、
夕暮れ時にひとり
ぽつんといたら、そりゃ勘違いおっさんに
声かけられるわ。

あたりはすっかり真っ暗、出店たちの眩いライトが
あたりを照らす大鶴公園の中央付近、
花火も近い.....