わたしたちのはじまりはなんだったのだろう?



運命とかは信じてもない....はずだった....



必然とか運命とか



そういう設定を見出さないと
あなたとの愛の関係は説明できない。
そう、
今でも。
わたしたちは未来に進んでいる....


そうならば
あなたとの御縁はいったいどう捉えたらいいの?
あなたとはなにがはじまりなの?
   
     はじまりは

       行き着く先は

     ただわたしははあなたとの未来が
         思い浮かべることが


           まだできない。 







あなたは容易に浮かべることができている。

わたしはあなたを信じるまでこれから途方もない
長い月日をかけて
        あなたの想いとシンクロしたい。











僕は仕事帰りに
ある都心部のモダンなインテリアのカフェを覗くと、
「いらっしゃいませ」
彼女はさわやかな笑みを浮かべで
注文を聞いてきた。
凛とした眼差し....

あなたは....どこかでお会いした....
が僕には彼女とはどこかでお会いしたが
具体的には思い出せない。

「ええ....

ショートサイズのアイスコーヒーを
お願いします。

「ええ、」


注文を受けた足で
彼女がアイスコーヒーをカップに注ぐ。
よくよく見てみればショートサイズであるが
手にしているのは大きなグランデである。

「スタッフには黙っておくから...いいのよ」

『ああ、ありがとうございます』

奢ってもらった僕は嬉しく、コーヒーショップでは
厳禁な対応だったが私には何かとろけるように
コーヒーが甘く かつほろ苦く感じ
彼女あなたとの切ない恋が始まる出会いを
顕した一杯のアイスコーヒーだった。


それからというものあなたに会いたいと
仕事帰りあなたに会いに行くのが習慣に
なった。


彼女の職場での働いているあなたの麗しい姿を
見ると
たまらずコーヒーを注文して
      あなたに感謝の想いを込めて
         眼差しを送る。

瞳と愛くるしい笑顔、彼女の存在はまるで、道を照らすような
やわらかい白い光、みちしるべのような
慈しみの空間に私は癒される。


この日も彼女に会いたいため
店の前を通って帰った。

白いブラウスの彼女の元気な姿が見えた。


「あなたにそっくりな人を見かけたのよ....」

見かけた?店の外まで気をつけて見ているの?

「そうなのよ...あなたが歩いているなぁって」


私はショートサイズのアイスコーヒーを
      受け取り
         窓側の席に座る。


ミルクとシロップを取ろうとしたら
     彼女は気づいていたのか
    さっと   手を伸ばし 私に渡す、

指先と指先が触れると身体が熱くなる。
      私はこのような毎日を送り
    何げない日々をありがたいな....

と感謝しては   コーヒーをいただく。