まるで「運命」だと思ったの。

私たちの出会いは偶然でも奇跡でもなく
必然の出会いだったんだって

当たり前のように出会って
当たり前のように恋に落ちた。

君は夢見がちで努力家で
偶には失敗もあったけど
それでも夢を追ってる時の君は
かっこよくて輝いてたんだ。

夢なんて無いかのように生きてきた
私だけど君のお陰で思い出せたんだよ。

君は王子様で私はお姫様。

小さい国だけれども沢山困難が
あるけれども2人で国を守って

仲良く幸せに見つめあって暮らしていく。

幼い頃想い描いていた大事な夢。

君と喧嘩しても朝には仲直りして
行ってきますのキスだって
おかえりなさいのキスだって
沢山してハグだって沢山して
ずっと一緒に見つめあって
生きていたかった。

楽しい事だけやって生きたかった。

何も捨てたくなかった。

君とならそれが出来るって思ったの。

でもさ、どうしてなんだろうね

あんなに楽しかったのに
あんなに想い描いていた日々なのに
見つめあっていたはずなのに
君といると苦しくて泣きそうになる。

夢を追わなくなった君も嫌で
言い訳ばかり増えた君も嫌で
「仕事」が口癖の君も嫌で
今を大事にしてくれない君も嫌で
こんな事ばっかり思いつく
自分も嫌だったの。

沢山沢山泣いて
1つ思い出したことがあったんだ。

昔夢にまで見たキラキラした物語には
きちんと結末があって終わりが
あったって事。

永遠なんて無かったって事。

君と私の物語は必然的に運命的に出会って
また必然的に離れる。

そういう物語。

きっと綺麗で美しかった時が
辛く感じるのも
終わりがあるから。

それでもさ君との物語は悲しいことばかり
では無かったから。

悲しいだけになんてしたくないから

この甘くて心地の良い感情を
胸に新しい世界へ踏み出すよ。