また、ダメだった。 ぺたん、と座り込んだ玄関。 上靴から伸びる足は、ずっと履きたかった紺色のハイソックスに包まれている。 ......似合わないんだよね、紺ソ。 自虐的に笑っていたあの頃のわたしは、もういない。 そんな笑い方すら、もう忘れた。