僕は、本来は持ち込み禁止の携帯電話の待受画面をエイラに見せた。
そこには当然、2001年という表示もされている。
「話をしてて、何かがおかしいとは思ってたけど、俺は非現実的なことは信じないタイプだから…。でも、どういう理由かは判らないけれど、今、俺たちは目の前に居るのに、違う時を生きてる。エイラは95年に居るんだろう?」
しばらく呆然としていたエイラだが、制服の内ポケットから生徒手帳を取り出して僕に見せた。
デザインこそ変わらないが、それは確かに95年のものである。
「なんか…信じられない。こんなことがあるなんて」
「21世紀がどんな世の中になってるか…聞きたい?」
そう尋ねると、
「聞きたくない」
静かに、しかしハッキリとエイラは言う。
そこには当然、2001年という表示もされている。
「話をしてて、何かがおかしいとは思ってたけど、俺は非現実的なことは信じないタイプだから…。でも、どういう理由かは判らないけれど、今、俺たちは目の前に居るのに、違う時を生きてる。エイラは95年に居るんだろう?」
しばらく呆然としていたエイラだが、制服の内ポケットから生徒手帳を取り出して僕に見せた。
デザインこそ変わらないが、それは確かに95年のものである。
「なんか…信じられない。こんなことがあるなんて」
「21世紀がどんな世の中になってるか…聞きたい?」
そう尋ねると、
「聞きたくない」
静かに、しかしハッキリとエイラは言う。