それでもそんな君が好き

「実は……私も桐谷くんのこと好き、なんだ」
「え!? 結衣も!?」


夜の公園にひまわりちゃんの声が響く。


「ちょっとひまわり、近所迷惑だよ」

「だっ、だってびっくりして! 逆になんで七瀬と瑠々は驚いてないの!?」

「まあちょっと前からそうかなって思ってたし」

「瑠々は前から知ってました~」


あっけらかんとしているふたりにひまわりちゃんが怒る。


「もー! 気づいてなかったのまたわたしだけ!?」

「ま~ま~、鈍感なのはひまちゃんのいいとこでもあるしい」

「ねえ! それフォローになってないよ!」


ひまわりちゃんと瑠々ちゃんのやりとりに笑いがこぼれる。
するとひまわりちゃんが勢いよくこっちを向いた。


「いつから好きだったの? ていうかなんで!?」

「え、ええっと、話すと長くなるんだけど、実は桐谷くんとは幼なじみで……」

「ええ!?」


ひまわりちゃんがまた声を上げる。
こんなにいい反応をしてくれると、なんだか話すのが楽しくなってきてしまった。