それでもそんな君が好き

ちゃんと伝えられたことに安心して口を緩めると、瑠々ちゃんが私を見る。


「それじゃあ、瑠々も話したいこと話してい~い?」
「え? 瑠々もなんかあるの?」


なんだろうと瑠々ちゃんを見ると、にこりと笑って言った。


「瑠々、桐谷くんにフラれた!」
「え!?」


私とひまわりちゃんの声が重なる。

振られた?
いつ?
どうして?

急な話題に驚くけれど、疑問がつぎつぎとわいてくる。
私の話を聞いてくれたから、私もちゃんと瑠々ちゃんの話を聞きたい。

だけど聞いてもいいんだろうか。
なにか言ってもいいんだろうか。
同じ人のことが好きな私が。


「ね~え、今またぐるぐる考えてるんじゃなあい? はい、思ったこと言ってみて!」

「え!? え、ええと……」


瑠々ちゃんに指をさされてドキッとする。
ここで嘘をつくのなんて簡単だ。
だけど、瑠々ちゃんたちにはもうしたくない。


「……いつ、告白したの?」

「ん~と、ちょうど一週間前かな? みんなにはやく言いたかったんだけど、文化祭忙しかったし、終わってからがいいかなって思って」


一週間も前……
全然気づかなかった。
瑠々ちゃんも桐谷くんもいつもと変わらないように見えたから。