それでもそんな君が好き

瑠々ちゃんはどう思ったかと不安になり視線を動かすと、ほっぺをむぎゅっと抑えられる。


「それだけ?」
「え?」


予想外の言葉にびっくりする。
すると瑠々ちゃんは眉間にしわを寄せた。


「ゆいぴーの話したいことってそれだけなのって聞いてるの」

「ちょっと! もっと言うことあるでしょ!」


ひまわりちゃんの怒りにも、瑠々ちゃんはなにも動じない。


「だって、嘘つくなんて瑠々にとってはフツーなんだもん。自分を偽っちゃダメとかないし。それに偽ってても演技してても、ゆいぴーはゆいぴーでしょ」

「もー! それはそうかもだけど、なんかちがうー!」


私にとっては一世一代くらい緊張した告白も、瑠々ちゃんにとってはこんなものだったらしい。

たしかに彼女はかわいいを演じているし、よく嘘をつくと言っていた。

どんな反応をされるか不安だったけれど、まさかこうなるとは思っていなかったな。

だけど。


「ふふ、ありがとう瑠々ちゃん」


私がずっと悩んでいることがちっぽけなことだと思われても嫌じゃなかった。
むしろ他人にとってはこんなものかと安心する。

たしかに受け入れてほしかった。
優しい言葉をかけてもらいたかったとも思う。

だけど一番の目的はそれじゃない。
本当の私を知ってもらう。

ただそれだけなのだから。