それでもそんな君が好き

あらかた話し終わると、七瀬ちゃんが口を開く。


「うん、知ってたよ」
「……えっ?」


驚いて顔を見る。
どういうことだと思っていると、七瀬ちゃんが続きを話す。


「なんか隠してるというか、我慢してるんだろうなって思ってた。ホラーの話したときとかさ、なんか食いつきいいなって思ってたよ。だからホラー好きなのって聞いてもあからさまに誤魔化されるから、怪しいなって」

「え……え~っ!」


顔に熱がぽぽぽっと集まる。

は、恥ずかしい!
まさかバレていたとは思わなかった!


「まあ、それでもさ、もちろん全部わかってたわけじゃないよ。今初めて知ったことの方がたくさんある。だから、話してくれてありがとね、結衣」

「七瀬ちゃん……」


優しく微笑まれて視界がぼやける。
だけどそれ以上に泣いているひまわりちゃんを見て涙がひっこんだ。


「うっ、結衣……ごめ、ぜんっ、全然、気づかなかったよおー!」


しゃくりあげながら話すひまわりちゃんの目からぽろぽろと涙が落ちる。
ぎゅっと抱きしめれられると、温かさが伝わった。


「もーバカ! どんな結衣でも好きだよー! すぐ怒る結衣とかちょっと見てみたいもん!」

「ふふ、ありがとうひまわりちゃん」


今日二度目のハグに笑みがこぼれる。

どんな私でも。
その言葉はとても温かくて優しくて、そう言ってもらえたことがとても嬉しかった。