それでもそんな君が好き




文化祭が終わって、クラスの打ち上げが終わって。
私は七瀬ちゃんとひまわりちゃん、瑠々ちゃんと一緒に公園のベンチに座っていた。


「はーっ、今日楽しかったなあ」
「ずっと文化祭がいい~、授業いやだあ~」


まだ文化祭の余韻に浸っているひまわりちゃんと、もう現実に帰って愚痴を吐いている瑠々ちゃん。
対照的なふたりを見て思わず笑いがこぼれる。

すると七瀬ちゃんが「ねえ」と口を開いた。


「結衣の話聞きたい」
「え?」


突然の話題に驚いて声を上げると、七瀬ちゃんが真剣な顔で見つめてくる。


「ほんとはずっと聞きたくて仕方なかったんだよね、結衣が話したいことあるって言ったときから」


そう言われて思い出した。
文化祭が終わったら話すってみんなと約束をしていたことを。

劇のことで頭がいっぱいですっかり忘れてしまっていた。


「わたしも聞きたい! なんの話?」
「えっと……」


ひまわりちゃんに聞かれて言葉に詰まる。


「大事な話?」
「あ、ううん、そんな大したことじゃないんだけど……」


そう言いかけてやめる。
そして勇気を出して顔を上げた。