「うん、おっけー!」
最後の衣装を着終わった。
直してくれた丈は前よりも長くなっていて、足首が隠れるくらいになっていた。
スカートはふわふわしていて、ダンスを踊ったときにはとても映えそうだ。
「もうすっごくかわいいよー! ラスト頑張ってね!」
「ほんとにありがとう! 頑張ってくるね!」
衣装係の子に手を振り、更衣スペースから舞台袖まで急ぐ。
きれいなドレスを踏んづけてしまわないように気を付けながら速足で進むと、もうそこには衣装を着た桐谷くんが立っていた。
私が来たことに気づいた彼がこっちを見る。
優しい表情で微笑まれてドキッとすると、その瞬間、最後の場面が始まる合図が鳴った。
「王子様と結婚し、声も戻った人魚姫。今日は城で舞踏会の日です」
ナレーターのセリフに合わせて、桐谷くんとふたりで舞台の真ん中まで歩く。
前を向くとお客さんの顔が見える。
みんなの視線がこちらを向いているのは、何度舞台に出てきても慣れない。
怖いと思いながらも楽しめているのは、隣に桐谷くんや七瀬ちゃんたちクラスメイトがいるからだ。
だけどそんな舞台ももう終わる。
……ああ、よかった。
そう、一瞬油断してしまったとき――
最後の衣装を着終わった。
直してくれた丈は前よりも長くなっていて、足首が隠れるくらいになっていた。
スカートはふわふわしていて、ダンスを踊ったときにはとても映えそうだ。
「もうすっごくかわいいよー! ラスト頑張ってね!」
「ほんとにありがとう! 頑張ってくるね!」
衣装係の子に手を振り、更衣スペースから舞台袖まで急ぐ。
きれいなドレスを踏んづけてしまわないように気を付けながら速足で進むと、もうそこには衣装を着た桐谷くんが立っていた。
私が来たことに気づいた彼がこっちを見る。
優しい表情で微笑まれてドキッとすると、その瞬間、最後の場面が始まる合図が鳴った。
「王子様と結婚し、声も戻った人魚姫。今日は城で舞踏会の日です」
ナレーターのセリフに合わせて、桐谷くんとふたりで舞台の真ん中まで歩く。
前を向くとお客さんの顔が見える。
みんなの視線がこちらを向いているのは、何度舞台に出てきても慣れない。
怖いと思いながらも楽しめているのは、隣に桐谷くんや七瀬ちゃんたちクラスメイトがいるからだ。
だけどそんな舞台ももう終わる。
……ああ、よかった。
そう、一瞬油断してしまったとき――



