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そしていよいよ劇本番前。
舞台裏、みんなで最終確認や準備をする。
衣装を着てメイクをすれば、一層緊張感が高まった。
観客席のガヤガヤした雰囲気がこの舞台袖まで聞こえてくる。
きっとそこには、どんな劇か楽しみにしている相田くんや、楽しみな反面心配もしている私の母もいるだろう。
……ああ、心臓が痛い。
お腹まで痛くなってきた。
考えたくなんてないのに、何度も何度も幼稚園のときの記憶がよみがえって、頭の中で再生される。
そして余計なことまで思考してしまう。
もし本番でセリフを忘れてしまったら、なにかトラブルがあったら、劇が失敗してしまったらって。
「さすがに緊張するな」
声をかけられて振り向くと、そこには王子様の衣装を着た桐谷くんが立っていた。
言葉の通り緊張しているのか、少し顔がこわばっているように見える。
「桐谷くんでも緊張したりするの?」
「当たり前だろ。俺をなんだと思ってんだよ」
「ごめんね、あんまり想像できないなって思っちゃって」
私にとって桐谷くんはキラキラしてて、自分の意見を言えるすごい人だ。
当たり前だけどそんな人でも緊張するのだと知ると、私が緊張してしまうのも仕方ないと思えて心が少し楽になる。
そしていよいよ劇本番前。
舞台裏、みんなで最終確認や準備をする。
衣装を着てメイクをすれば、一層緊張感が高まった。
観客席のガヤガヤした雰囲気がこの舞台袖まで聞こえてくる。
きっとそこには、どんな劇か楽しみにしている相田くんや、楽しみな反面心配もしている私の母もいるだろう。
……ああ、心臓が痛い。
お腹まで痛くなってきた。
考えたくなんてないのに、何度も何度も幼稚園のときの記憶がよみがえって、頭の中で再生される。
そして余計なことまで思考してしまう。
もし本番でセリフを忘れてしまったら、なにかトラブルがあったら、劇が失敗してしまったらって。
「さすがに緊張するな」
声をかけられて振り向くと、そこには王子様の衣装を着た桐谷くんが立っていた。
言葉の通り緊張しているのか、少し顔がこわばっているように見える。
「桐谷くんでも緊張したりするの?」
「当たり前だろ。俺をなんだと思ってんだよ」
「ごめんね、あんまり想像できないなって思っちゃって」
私にとって桐谷くんはキラキラしてて、自分の意見を言えるすごい人だ。
当たり前だけどそんな人でも緊張するのだと知ると、私が緊張してしまうのも仕方ないと思えて心が少し楽になる。



