それでもそんな君が好き

「だいじょ~ぶ! いっぱい練習したし~、瑠々もなーちゃんもひまちゃんもついてる! あ、それとついでに王子様も!」

「ついでって、智明が聞いたら怒りそうー!」


あははっと楽しそうに笑うひまわりちゃん。
七瀬ちゃんも口元をゆるめてこちらを見た。


「文化祭まわりながら、セリフの練習したら不安も減るんじゃない」

「七瀬ナイスアイデア!」

「よ~し、じゃあ最初の場面からいこ~!」


みんなに連れられて廊下を歩いていく。


大丈夫だと軽快に笑って、セリフの練習に付き合ってくれて。
みんなのおかげで不安で苦しかった胸が軽くなる。


劇の本番はエンディングの前。
時間でいうと15時だ。

それまでの時間、せっかくだからみんなで楽しみたい。
そして劇本番も成功させる。

七瀬ちゃんたちの笑顔を見て、やっと心からそう思うことができた。