それでもそんな君が好き

ふたりで更衣室に移動して、青いワンピース、ドレスの順に試着する。
ワンピースは特に気になるところはなかったみたいだったけれど、ドレスは違うようだった。

上から下へ視線を動かし、少し離れた視点から見たと思ったら、近づいてある一点を見る。
歩いてみて、回ってみて、と指示通りに動いていると「うーん」と声をもらした。


「ちょっと裾が短いかなあ。踊るから短めにとは思って選んだんだけど……でも本番はヒール履くし、もうちょっと長くしようかな」


真剣な表情をしてそう話す彼女は、私から見ればもうプロの人のようだった。
ドレスのことは正直全くわからないので、ここは彼女の判断に任せたほうがいいだろう。

黙ってじっとしているとにこりと微笑まれる。


「よし、おっけー! ありがとう結衣ちゃん! あと一週間で最高にかわいいドレス作るからね!」

「ありがとう、 楽しみにしてるね!」


彼女が作ってくれた衣装を着れると思うと、練習ももっと頑張れそうだ。

みんなの頑張りを台無しになんてしたくない。
気持ちを新たに、制服に着替えて練習に戻った。