「話があるんだ……」
あおちゃんは真っ直ぐ私を見る。
私は……。
「放課後…一緒に帰る時に聞いてあげるよ」
そう言って席に着いたと同時に授業の開始を知らせるチャイムが鳴った。
あおちゃんはホッとしたのか少しだけ肩の力を抜いていた。
私はそれを見てなんだかホッとした。
ずっとあおちゃんは肩に力を入れていたから。
少しでも力を抜いたことにホッとしたんだ。

時間はあっという間に放課後になり、そして部活も終わり、あおちゃんと下校する。
少しの間、沈黙が流れる。
きっと…何を最初に言おうか考えて、悩んでるんだよね?
本当にあおちゃんは昔から不器用だな…。
私は心の中でクスッと笑った。
そして重たい沈黙の空気を私は破る。
「あーあ、昨日は傷ついたな〜。バカじゃないのにバカバカって言われて」
私は嫌味っぽくあおちゃんにニヤっと笑い言った。
あおちゃんは少しポカーンと口を開けていたがすぐにハッとし、謝罪をした。