婚約破棄によって付けられた、心の傷を癒す為、
風光明媚な帝国各地を旅されるのだと、お聞き
しました。
傷が癒えたら戻って来られると、2カ月後の卒園を待たず、ご出国されたのでした。

クリスティン様が戻られたら、今度こそはご本人が想うお相手と添わせてやりたいと、
ランカスター公爵閣下は仰られたとか。


そしてアーロン王太子殿下と3名の側近の方達は、アン・ペロー嬢の魅了に掛かっていたのだと、判明しました。

ペロー嬢が身に付けていた指輪に魅了の力が込められていて、それをご覧になった王太子殿下達は本当の心を失ってしまったのだと、公表されたのです。


全ては魅了のせいであると、判明されましたが。
王太子や高位貴族の令息達が平民の女性の言いなりであった事実は許されるものではないと、
国王陛下は判断されました。


王太子殿下は廃嫡され、第1王子殿下と呼ばれるようになり、側近の方達もそれぞれのご実家から勘当されて平民になられたと、発表されました。

アーロン王子殿下はそのまま離宮で謹慎されました。
側近の方達も市井に下り、その消息はわからなくなりました。