初恋の沼に沈んだ元婚約者が私に会う為に浮上してきました

お店の前には、今日も行列が出来ていました。
受付を済ませて、私とエドガー様も行列に加わりました。
晩餐会の支度の時間も考慮すると無理かもと、
諦めようとした私に
エドガー様は大丈夫だからと、言ってください
ました。


「今朝もあの方から、落ち合う場所を早く決めてくれと、言われた」

あの方とは、皇太子殿下の事です。
他の方達の耳があるところでは、あの方と呼んでいます。


皇太子殿下は成年皇族となられてから、ますますご多忙になり、分刻みにスケジュールが組まれております。

ところが。
何故か私達の休暇旅行に公爵邸で合流すると、
仰られて。


「丁度、その頃特に予定もないし」

それは有り得ません。
メイベル王女殿下の御輿入れまで、日程は詰まっていらっしゃいます。


「叔父上と叔母上、エドガーとシャーロット、
そして俺
 5人だけのお茶会をしよう」



私達3人だけのお茶会は、もう開かれなくなり
ました。
殿下はエドガー様をからかって、そう仰せになるのですが。


ラーラ公妃様が丹精込めて育てられている公爵家の温室で。
皆様とのお茶会が、本当に出来たなら。