あなたと付き合い始めて、約1年。


 今日はもう何度目かわからない2人きりのお出かけだった。


 あなたと別れて家に帰ってきた私は、出かけた服のまま、電気もつけずに自分の部屋のベッドに飛び込んだ。


 時計に目を向けると、針は夜の6時を指していた。


 今日も、いつもとほとんど変わらなかった。


 でも、私の中で確実に何かが大きくなっていくのを感じた。


 そしてその何かは、もう私には抑えきれないほどの大きさになっていた。