どうしてこんな大事なことを忘れていたんだろう。
俺は奏を守らないと。
「この目立ちたがり屋め!」
「奏のお父さん!奏動いてません!」
「逃げるぞっ」
あれっ?なんか言ってる。
聞こえない!
先生と親が出てきた!
隠れないと。
よし、、、、先生と親が出て行った。
とりあえず奏を見に行こう。
幸い、鍵はかかっていなかったため俺は、玄関を開けて奏の家に入った。
それから俺は奏を探した。
奏は風呂場にいた。
彼女は全身傷やあざだらけそして、冷水をかけられて、びしょ濡れ。
俺は彼女を起こそうとして触った。
冷たかった。一応脈を測った。
「だんだん弱っていっている、、、」
救急車に連絡をし、家族だといい救急車に乗せてもらった。
救急車で、奏は呼吸器をつけられ、救急車内には嫌な音が響くその時、、、嫌な音が消え、奏が目を覚ました。
「あ、、りがと、、う。」
俺は名前をひたすら叫んだ。
また、嫌な音が響いた。
奏は心臓マッサージをされ、やがて病院に着いた。
そして、緊急手術が始まった。
俺はやっとの思いで待ち合い室の椅子に座り、言葉にできないほどの緊張感で成功を祈っていた。
手術室の電気が消えた。
手術は成功した。
ただ、いつ起きるかは彼女次第らしい。
俺は、今日もお見舞いに来た。
奏が目を覚さないで1ヵ月が過ぎようとしている。
俺は病室のドアを開けた。
「優斗?」
えっ、、俺は目を疑った。
奏は目を覚ましたのだ。
俺は、嬉しい涙で顔がぐちゃぐちゃになって、奏に抱きついた。
「ごめんね」
二度と会えないと思ったじゃんか。
バカ。
それから、医者がきて、医者も驚いていた。
正直医者も危ない状態だったと言っていた。
奏が元気だったので、明後日には退院できるらしい。